フルート奏者 木埜下大祐さん(48期)

木埜下大祐(きのしただいすけ)さん(48期)から、下記のメールをいただきました。ほとんど、全文をそのままご紹介させていただきます。
演奏会情報等は追ってお知らせいたします。




 ニ水関東メールマガジン第28号にのった作曲家の板本勝百氏にこのメールマガジンをご紹介いただき、しばらくまえから拝読しております。

 いまは東京に住んでいるのですが、母校二水出身の方々のご活躍を見ながらいつもすごいなあとおもっております。私の仕事はフルート奏者なのですが、先日(5月19日)中国北京大学講堂の主催でリサイタルを行い、おかげさまで成功をおさめることができました。
 このホールは中国でもっとも由緒あるホールのひとつで、この話が来たときに日本人としてなにか必然性のあることをしたい、と思い立ち、日本人作曲家5人に新作を委嘱し、この演奏会で初演をいたしました。
 この5人の作曲家のうち3人は二水出身(前述の板本勝百氏、のほか私と同期の堀内貴晃氏、それから喜多形寛丈氏)で、特に芸術、音楽方面においてさまざまな人材を輩出しているとはいえ、素晴らしい母校をもったものだ、と誇らしくなりました。

 中国では目下いわゆる現代音楽の分野はまだこれから、といったところですが、この時期に日本人の新作が初演されかつ大成功をおさめたというのは、後に中国のクラシック音楽史に書かれること間違いなしの快挙で、それが二水出身者が中心となって行われたことにとても喜びを感じております。
 中国のオーケストラにいる間にさまざまなことを見聞きしましたが、中国の発展はわれわれの想像をはるかに超える規模と速さですすんでおり、例えばオーケストラにしても日本では近年財政の問題から縮小・廃止の危機がさけばれておりますが、中国では毎年新設されております。
 二水では修学旅行で中国にいくとおききしたのですが、それをきいてとてもうれしくなりました。国内の旅行ももちろん素晴らしいのですが、一度直接外国、できれば近隣のアジアの国々の様子を見ることは大変な財産になるからです。
 
これからも音楽を通じて、なにか社会的な貢献をできるように頑張るとともに、二水でつながった輪を大事にしていきたいとおもっております。
 もしよろしければ、この件をみなさまにお知らせしていただけると大変うれしく思います。
 よろしくおねがいいたします。一応どこのどんな人間かも分からないといけないので私のプロフィールもおくらせていただきました。
 それでは、突然で失礼いたしました。暑い日がつづきますのでおからだご自愛ください。

 木埜下大祐

木埜下大祐(Daiske Kino-Shita,フルート)
1977年金沢市生まれ。金沢二水高校を経て、洗足学園魚津短期大学、同研究科、桐朋オーケストラアカデミー、ハンブルク音楽院(石川県芸術インターンシップ在外研修員)、ブレーメン芸術大学を卒業、修了。
これまでにフルートを小泉浩、ユルゲン・フランツ(北ドイツ放送響ソロピッコリスト)、ヘレン・ブレットソー(ムジークファブリークケルン)、ハリー・シュタッレフェルト(アムステルダム音楽院教授、ブレーメン芸術大学教授)、マリオ・カローリ(ストラスブール音楽院教授、ルガーノ音楽大学教授)の各氏に、作曲を松本清(富山大学教授)、青山幸司(金城短期大学教授)両氏に師事。
金沢市音楽コンクール管楽器ソロコンテスト高校の部銀賞、金沢市公共ホール財団主催フレッシュコンサート98において準グランプリ受賞。
また日本最大の現代音楽コンクール、”競楽”(日本現代音楽協会、朝日新聞社主催)において、4度の入選、および内2度の審査委員特別奨励賞を受賞。
グイヤンシンフォニーオーケストラ首席フルート奏者を務めた後、ソリストに転出、現代音楽を中心に幅広いシーンで活躍している。
世界2大現代音楽際の1つ、ドナウエッシンゲン音楽祭プレステージに出演、好評を博したほか、2008年に初演したサミア・オデー=タミミのフルートとラーメントロンメルンのための作品は伊リコルディ社より出版されることが決まっている。
2009年3月にはアムステルダムにおける”ファーニホウ週間”において”カサンドラの夢の歌”を演奏、世界的作曲家ブライアン・ファーニホウ本人よりその演奏を絶賛された。
そのほかフルートの研究にも携わり、”頭部管内の共鳴管による音質向上システム”によって特許を取得(特許番号4143610)するなど、フルートの研究者としても知られている。
現在は日本、中国、ドイツを中心に活動しており、2010年10月には東アジア国際現代音楽際へ出演、好評を博した。
2011年には中国における最も由緒あるホールのひとつ、中国北京大学講堂の主催によるリサイタルで日本人作曲家5人への委嘱作品を初演、絶賛を博した。
名曲小品と現代音楽をトークを交えながら交互に演奏する形態の演奏会を数多く行い、子供から大人まで幅広い層の人々が楽しめることを目的とした試みとして注目されている。
現在、アジア同時代音楽協会(ADOK)会長。またギターの山田岳とデュオプロジェクトTutu to Hakoとしても活躍している。


:web編集室 池田志朗(20期)

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